関西電鉄について
2004.8.15 by 串八一番

私は関西電鉄を代表する立場ではありませんが、参加者の一人として、関西電鉄について少し書いてみます。

「関西電鉄」は、主に大阪府を舞台とする架空の鉄道です。
どういったところに路線があるのかの概要は全線図をご覧ください。

■関西電鉄のこれまで

関西電鉄は、2001年6月26日、巨大掲示板群サイト「2ちゃんねる」の鉄道掲示板(今の鉄道総合掲示板)の中でその産声をあげました。非難の嵐と提案者の対抗、そして賛同者の登場、といった最初の様子は、過去ログをご覧ください。

その後、参加者がそれぞれの想像を持ち寄る形で、駅名・支線・列車種別などがだんだんと決まり、コンテンツも増えてきました。今では、列車運転シミュレータで実際に運転ができるまでになっています。
複数の参加者が想像を持ち寄って形成する架空鉄道。これが関西電鉄の大きな特徴で、関西電鉄の長所も短所も、この制作形態に規定されていると言えると思います。

■関西電鉄の大まかな設定

その関西電鉄の設定。だいたい次のようなことが決まっていたり、傾向として指摘できると思います。

その他、どんな路線があり、軌間がどうなっていて、どんな車両が走っているのか、というような点も、だいたいは決まっています。でも、肝心なことも含めて決まっていない事柄も多く、その決まっていない点については、参加者それぞれが勝手に想像を補充しているようです。そういう意味では、参加者の数だけ関西電鉄の姿は存在する、とも言えるのだと思います。

■関西電鉄の参加者

「関西電鉄」はまた、そういった名前の鉄道を空想する集団の呼び名、とも言えます。
関西電鉄の制作集団としてのあり方は、多くの2ちゃんねる掲示板のスレッドがそうであるように、「出入り自由」「匿名可」「特定の仕切り人を置かない」といった特徴があります。

それぞれがやっていることもバラバラです。雑談用掲示板の運営をする人、車両関係のことを考えている人、路線の設定を細かく詰めていこうとする人、特定の路線のことに集中している人、ダイヤを作るのが好きな人、たまに見て書き込んでいく人……。それぞれがそれぞれの方法で、関西電鉄という場所で遊んでいるのかもしれません。
この鉄道に興味があり、自分ならこうしたい、もしくはこういうコンテンツを作ってみたい、というような発想があれば、ぜひ参加してください。それが、きっと関西電鉄をより一層面白いものにします。
(ただし、下の項目は一読してみてください)

■関西電鉄の制作形態や、「2ちゃんねる」の利用について

この項は特に私の個人的な見解ですが、参加しようと考えている方には一読いただきたいと思い、筆をおこした次第です。

上から読まれた方には繰り返しになりますが、関西電鉄は、巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」を利用して、制作に関する議論を行っています。
もともと2ちゃんねるから始まった企画だから、という理由だけではなく、膨大なビジターがいる2ちゃんねるに場所を置いておくことによって、新しい参加者を得られる可能性を高くし、活動の沈滞化を防げるというメリットを重視しています。

2ちゃんねるは、一般サイトの潔癖な掲示板からみると、相当異質なコミュニティを形成しています。
象徴的なやりとり「逝って良し」「オマエモナー」に代表される煽り言葉が当たり前のように飛び交い、貼られるURLが安全なものだという保証もできません。一般のブラウザから書き込もうとすれば、アダルトサイトの広告がべたべた表示される始末です。
こんなサイトを利用していくためには、善悪や真偽を見分けることができる大人としての良識と常識、ある程度のネットリテラシーが求められます。

それは、2ちゃんねるを利用している関西電鉄にもあてはまることです。
特に、一つの架空の鉄道をみんなで共有して、それぞれの手法で設定を深化させていくという活動形態から、独善的にならず、掲示板できちんとリテラルコミュニケーションをとれるということが重視されます。

関西電鉄は、入り口にいろいろと制限や規定を設けることをしていません。ただ、上に挙げた、大人としての良識と常識、ある程度のネットリテラシー、掲示板でのコミュニケーション能力。この辺に自信のない方は、関西電鉄の中で、ひょっとしたら歓迎されない場面がある…かもしれない、ということについて、ご理解いただければと思います。